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有機れんこんの生産者 山田さんです。
愛西市は三重県との県境近くの木曽川下流に広がる平野部にあり、レンコンの名産地として知られている地域です。
愛西市は、湿地帯やため池が多く存在し、レンコンの栽培に適した環境が整っています。湿度が高く、土壌も適切であるため、レンコンが育ちやすい条件が整っており、各生産者さんが長年の経験とノウハウを活かして栽培に取り組んでいます。
この愛西市で有機JAS認証を取得し、レンコンを栽培する山三レンコンの山田さんにお邪魔してきました。2023年7月、レンコンの花が満開でした。
愛知県では数少ない有機JASれんこん、有機に込める思い。
山三レンコンさんが最初に有機認証を得たのは2002年。「レンコンは喘息や花粉症に効くとか体を温める効果があるとか言われている野菜です。残留農薬があるようでは話にならない」と、中国から輸入されたれんこんの残留農薬が問題になった時に、当時の社長が有機農業に乗り出したそうです。
*有機JAS認証制度とは、種まきや植付けの2年以上(レンコンなど多年生作物は3年以上)前から農薬や化学肥料不使用の農場で育ち、さらに農林水産省が認可した機関が検査し、認証を得ている農産物や加工食品の事を言います。
ちなみに、愛知県のレンコン農家さんで有機JASを取得しているのは山三レンコンさんのみです(2023年8月)
農薬を使わないことで、れんこん畑には様々な生き物が暮らし、豊かな生態系を保っています。もちろん中には「害虫」と呼ばれる虫もいます。農薬を使って害虫のいないようにすることはできますが、おいしくて安心して食べていただけるレンコンを作るため有機栽培を続けています。
7月、山三レンコンさんの畑に行ってきました
木曽川の堤防間近に広大なれんこん畑が広がります。
手前の背の高い葉っぱが食用レンコン、奥の背の低いれんこんは蓮の花用のれんこん畑です。食用レンコンは、背が高く葉っぱがとても大きいです。この葉っぱで作った栄養を食用部分である地下茎にたっぷり送み、おいしいれんこんが育つのです。
レンコン畑に入る山田さん、レンコンの葉っぱの大きさが伝わりますでしょうか。レンコンの葉っぱは山田さんより一回り大きいですね。
食用レンコンの花は大きくて真っ白です。
”土付きレンコン”で出荷されます。
4月、畑の土を深めに掘りそこに種レンコンを植え、その上に土を掛けます。芽が出て茎葉が伸び、7月中旬に花が咲きます。
山三レンコンでは8月中旬から収穫が始まり翌年3月末まで収穫が続きます。
収穫したら泥が付いたままコンテナに入れ、そこで節の部分や目立つところの泥を拭い落とし”土付きレンコン”として出荷します。愛知県では土がついたレンコンが標準的な姿です。
山三れんこんのおいしい食べ方
レンコンはお正月の野菜として12月の需要が高いですが、お盆過ぎから10月ごろまでの新れんこんもシャキシャキとした食感でおいしいです。
新れんこんは食感を活かしてサラダに、土の中で熟成したれんこんはぶ厚く切って焼いたりローストしたり。収穫時期で異なるレンコンの味をたっぷり楽しんでくださいね。
新れんこんでどうぞ
新れんこんはしゃきしゃきした歯触りと、フレッシュな味が特徴。薄く切ってお召し上がりください。
冬レンコンでどうぞ
冬のレンコンは土の中でじっくり熟成した甘さが特徴。ぶ厚く切ってじっくりローストしてください。
その他レンコンのレシピはこちらをご覧ください。
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おまけ レンコンの種って食べたことありますか?
「レンコンの実、食べたことある?うまいんやぞ」、と山田さんが採って下さいました。山田さんは子供のころよく食べていたそうです。↑ レンコンの実です。
レンコン畑に入って取って下さいました。
これがレンコンの実。薄甘くて青く、しいの実のような味でした。山田様 お忙しい中ありがとうございました。