有機栽培の挑戦:愛情たっぷり育てた今年のいちごがすくすくと育っています。
今年度(2025年)の出荷に向け、福岡県の伊世いちご畑を訪問してきました。今年も甘くておいしいいちごをお届けする準備が進んでいます。ご存知のとおり伊世いちご畑さんのいちごは有機栽培。土や環境、そしていちご自身の力を活かして育てられた真っ赤な「あまおう」が楽しめます。
有機栽培と聞くと、「健康に良さそう」と思われる方も多いでしょう。でも、そこには想像以上の手間や自然との共生があります。今日は、その一部をご紹介します。
*記事の中に虫の写真があります。虫が苦手な方は閲覧をお控えください。
このページの目次
1. 有機栽培の現場:虫たちも自然の一部
ハウスの中にはたくさんの虫たちが生きていて、虫に食べられた葉っぱもたくさんあります。驚かれるかもしれませんが、これは有機栽培ならではの光景です。農薬を使わないため、虫たちは自由に生きています。
でも心配は無用。有機栽培では「虫を食べる虫」や「虫を殺す菌」が自然のバランスを整えてくれるのです。この環境こそがいちごを健やかに育ててくれる秘密のひとつです。虫や菌の働きを捉えた写真も併せてお楽しみください。
テントウムシがいちご作りを助けます
暖かく天候の影響を受けにくいハウスの中には、甘いいちごを狙うアブラムシが発生します。アブラムシは、芽や葉を食べることでいちごの収穫量が減ったり、果実や葉を汚染してウィルス病を引き起こしたりする厄介な害虫です。しかもメスだけで子供を産むことができるため強い繁殖力を持ちます。通常の栽培では殺虫剤を使って駆除しますが、有機栽培ではテントウムシが駆除してくれます。もちろん全部のアブラムシを駆除することはできませんが、いちごも害虫も益虫もほどほどに共生できるのです。
土壌中の常在菌もいちご作りに参加します
有機いちご畑には蛾などの幼虫もいちごを食べにやってきますが、この一部を土壌中の常在菌が駆除してくれます。虫についた菌が繁殖し、虫に勝つのです。画像は菌に負けた(駆除された)蛾の幼虫の写真です。慣行栽培ではいちごにつく菌を殺すために殺菌剤(農薬)が使われます。殺菌剤は土壌中の多くの菌を殺してしまうので、害虫を駆除するいちごにとって大切な菌も殺されてしまいます。
有機栽培ではこのように自然な姿でいちごが育っています。
2. 草との戦い、農薬なしの除草作業
有機栽培では除草剤を使いません。そのため、畑には草が元気に育ちます。それを一つひとつ手作業で取り除くのが日々の仕事。作業前と作業後の写真を比べると、どれだけ手間をかけているかがよく分かります。この地道な努力が、おいしいいちごを生む土壌を作り出すのです。「おいしいいちごは草取りから」といっても過言ではありません。
除草前のハウスの様子です。この草を人間の手で1本1本取り除き、きれいな状態に保ちます。
除草後。畝にも、苗の間にも雑草がないように丁寧に除草します。
除草して草がなくなってもしばらくするとまた草が生えてきます。草が生えたら人の手で除草。この地道な繰り返しがおいしいいちごを育てます。
3. あまおうの可愛い秘密:小さな実でもあの形。
「あまおう」は、まだ小さな実の時から特有の形をしています。農園では、毎日その成長を観察し、丁寧に手入れをしています。この時期のいちごを写真で見ると、その愛らしさにきっとほっこりするはずです。小さな実がやがて真っ赤に熟し、甘みたっぷりの「あまおう」として皆さんの元へ届きます。
見てください!こんなに小さな未熟な実なのにしっかりあまおうの形をしています!大きく、真っ赤においしく実ってくれることでしょう。
こちらも小さくてもあまおう。いとおしい形です。
4. 今年度の出荷をお楽しみに。
農薬も化学肥料も使わず、手間ひまをかけて育てられた有機いちご。今年も自信を持ってお届けできるいちごが育っています。ぜひ、有機のこだわりを感じながら、甘くてジューシーないちごを味わってください!まもなくご予約を開始します。ご予約はお早めにどうぞ。
まとめ
有機栽培だからこそ見える自然との共生。そしてその中で愛情をたっぷり注がれて育ついちご。今年も最高の出来です!ブログを読んで興味を持った方は、ぜひ出荷を楽しみにしてくださいね。
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