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風邪を引いてしまうのは抵抗力がポイント
健康で抵抗力があるときは、大気中に存在するウイルスを空気といっしょに吸い込んでも、やっつける力があります。逆に体が弱っていると、ウイルスが体内へ侵入してしまいます。
マスクや抗菌スプレーなど風邪予防のグッズを使用しても完全には防ぐことはできません。風邪予防グッズを使用しながら、体内に侵入された際の事も考えて予防に努めることが大事です。
ただ、熱などの影響で食事がとれなかったり、寝付けなかったりする場合は身体の免疫力が下がってしまいます。そうなってしまうとなかなか治りづらいので、薬で症状を抑え、食事と睡眠をとって免疫力を高めることが大事だと思います。
ウイルスが体内に侵入すると
くしゃみ・鼻水
鼻からウイルスが入りこむと、粘膜がウイルスを外に追い出そうとして鼻水を出したり、くしゃみをしたりします。
咳や痰
ウイルスがのどまで入り込んだ場合は、咳をしたり、痰を出し、細菌・ウイルスを絡めて体外に排出したりして、抵抗します。
熱
咳や鼻水などでもウイルスを排出できず、体内で増えてしまうと、熱で病原菌を撃退するために、熱を出し身体がだるくなり、鼻や喉の炎症も強くなります。
風邪をひいてしまったら
弱った身体を安静にして、体力を保ちましょう。その上で、身体を温める食材、消化の良い食材を摂りましょう。粘膜を強くするビタミンCが豊富な食材などを積極的に摂取し、ウイルスへの抵抗力をつけましょう。回復してきたらビタミンBを含む食材で体力をアップ。脱水症状を防ぐため、充分な水分補給もお忘れなく。
風邪におすすめのお野菜
風邪の時期に予防・闘病で積極的に食べたいお野菜をご紹介します。
[有機栽培] にんじん
ビタミンAには鼻や喉の粘膜を保護する働きがあるといわれています。にんじんには、体内でビタミンAに変わるβカロチンを多く含みます。また、ジュースにすれば固形物がのどを通らない時にも栄養を取ることができます。栄養素は皮の近くに多く含まれているので、よく洗って皮ごと調理するのがお勧めです。
[有機栽培] しょうが
薬膳では、しょうがには血行促進や殺菌作用の効果があるものが含まれているといわれています。すりおろして、はちみつドリンクやスープなどにすれば、身体を温め風邪の症状を緩和する効果も期待できます。風邪を引いてからだけでなく予防として毎日食べたいお野菜ですね。
[有機JAS] 梅干し(大粒・小粒)
梅干しには、クエン酸が多く含まれていることが有名ですね。クエン酸は疲労の原因となる乳酸を分解して体外に排出してくれます。風邪をひいて疲労がたまった体を楽にしてくれます。また、汗で排出されてしまったナトリウムの補給ができるのもうれしいです。貯蔵もきくので常備しておきたいものですね。添加物が入っていないものを選びましょう。
[有機栽培] だいこん
だいこんにはジアスターゼという酵素が含まれていて、この酵素はデンプンを分解してくれます。食べたものの消化を助けることにより吸収をよくして、身体の負担を少なくします。ただ、大根に含まれているビタミンCや辛み成分・消化酵素などは熱により減少してしまいます。できれば「大根おろし」や「はちみつ大根」などで生で食べられることをお勧めします。
[有機栽培] 白ねぎ
ねぎのにおい成分であるアリシンには、のどの痛みなどに役立つといわれています。また、ねぎは消化が良く食欲がわかない風邪の時にはぴったりの食材となります。
[有機栽培] いよかん・はっさく
柑橘類はビタミンCを多く含みます。また、果皮や薄皮にはヘスペリジンというポリフェノールの一種が含まれており、おいしくたくさんのビタミンを補給できます。
[特別栽培] りんご
「風邪のお見舞いにはりんご」や、「風邪の時にはうさぎのリンゴが出てきた」という方も多いのではないでしょうか。昔から「風邪の時=りんご」という印象が(私は)強いのですが、どうしてでしょうか。
りんごにはビタミンCなどのビタミン類をはじめ、ポリフェノール類や食物繊維であるペクチンなどを多く含んでいます。ペクチンにはビタミンCと同様粘膜の保護の効果が期待できるとされており、ポリフェノールには細胞の老化を抑える作用があるとされており、代謝を上げて免疫力を向上させる効果が期待できます。
風邪の時に食べたい食事
熱が出て体がだるい。そんなときは普通の食事を食べられないですよね? ぶどうの木でおすすめのレシピや料理をご紹介します。
風邪ひきの時のにんじんジュースレシピ
上でご紹介したにんじん・大根・柑橘類・りんごを含んだジュースです。大根を葉っぱまで使うことで、葉っぱに多く含まれる鉄分やカルシウムなどの栄養素を取ることができます。また、りんごや柑橘類を入れ、ビタミン類を多く摂取できるほか、味が整い飲みやすくなりました。