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梅がかびたときの対処法
カビが出てたらいったん全部引き上げます
いったん引き上げた梅。きれいに漬かっています。土用干しまであとすこしですね。
クラゲ状のカビが多数ある場合の対応方法
私のようにかびてしまった梅も下記の方法でリカバリーできます。
- できるだけカビをすくいます。
- カビの原因となるもの(傷んだ梅、ほこり、重石など)を取り除きます。
- 梅酢をステンレスかホウロウの鍋に取り分けしっかり煮沸消毒します。
- カビの程度が激しい時は、梅も消毒します。特に傷んでいる梅がなく、梅酢の表面にのみカビが出ている場合は、梅は動かさず、梅酢だけをできるかぎりお鍋に移すのでも大丈夫です。
- 傷んでいる梅がある場合は、焼酎やアルコールなどで洗う。
- 容器と梅全体に焼酎や消毒用アルコールを吹きかけて消毒し、煮沸した梅酢を戻す。
落ち着いてリカバリーしましょう
私の梅です。昨日見たときは2個くらいのカビでしたが、今朝見たら広がっていました。カビを見つけたらすぐに処理しないとだめです。反省しています。
傷んだ梅を取り除きます。もったいないですがかびたものは全部捨てます。
かびた梅を取り除いた後の梅。中の梅は傷んでおらず、梅酢もきれいです。
梅酢が濁ってカビが中の梅まで広がっているときはリカバリーはできません。万一かびが生えたときに早く対応できるよう、土用干しまでは毎日梅の様子を見ましょう。
梅を取り出し、消毒します。ボールなどに入れた焼酎・消毒用アルコールでひと粒づつ梅を洗います。もちろんざるも消毒します。
容器もきれいに洗って消毒します。
梅酢は煮沸消毒。
梅酢が冷めたら固形物を漉して、容器に戻し梅をそっと戻します。このとき塩を加えると新しいカビの予防になります。
容器に戻してリカバリー終了。これで土用干しまでそっと置いておきましょう。毎日様子を見るのを忘れずに。
梅干しにカビが生える原因
- 私の梅干しがカビた原因はおそらく、重石に使った水(ビニール袋2重にしていましたが)が漏れて梅が水浸しになったためだと思います。お水を重石にするときは水漏れしないように気をつけましょう。
梅干しにカビが生える原因は梅に水分が残っていた、容器が汚れていた、塩分濃度が低かった、梅が梅酢に使っていなかったなどが考えられます。カビを防ぐためのそれぞれのポイントを説明しますね。
梅に水分が残っていた
洗った梅は清潔なタオルでていねいに水分を取ります。梅のなり口(ヘタを取った後のへこんだところ)には水分が残りやすいので気を付けましょう。
容器が汚れていた
竹串、ざる、ボウルなどは洗って水分を取り、アルコールや焼酎で消毒します。タオルや布巾は洗って乾燥したものを使います。容器はアルコールや焼酎で消毒します。
手は石鹸で洗って油分を落とし、アルコールや焼酎で消毒しましょう。指輪や時計も念のため外しましょう。
塩分濃度が低かった
梅干の基本的な塩分は18%です。15%を下回るとカビが生えやすくなります。市販の減塩梅干は、防腐剤が使用されていることが多くかびにくくなっています。
手作りの場合は15%以上、慣れないうちは18%で漬けることをおすすめします。
梅が梅酢に漬かっていなかった
塩がかかっていない梅や梅酢に漬かっていない梅がかびやすいです。漬けるときに全部の梅に塩をまぶし、まんべんなく重みがかかるように重しをします。
梅酢が完全に上がるまでは毎日梅をゆすって、すべての梅に梅酢がかかるようにすると安心です。1週間ほどで梅酢が完全に上がってきます。それまで毎日梅を見てくださいね。
梅酢は少しづつ上がってきます。すべての梅が梅酢に漬かるまで(画像3)は梅をゆすって、梅酢に漬かるようにするのが安心で。
梅としその問題
傷んだ梅を使うとカビの原因になります。傷んだり、柔らかいところがある梅はジャムや甘露煮など加熱して加工しましょう。
赤しそにアクや水分が残っているときもカビの原因になります。また赤しそを加えたら梅酢にしっかりとなじませましょう。しそには殺菌作用がありますが、かたまりのままだとその効力も梅全体にはいきわたりません。
まとめ カビが生えても大丈夫。
以上、カビが生えてしまった場合の対処方法をお伝えしました。かびてもあきらめないでくださいね。早めに対応すれば大丈夫です。おいしい梅干しになります。
手間暇かけて健康のためにつける梅干し。無農薬の梅やしそを使いましょう。ぶどうの木の梅は有機栽培。無農薬で育った完熟梅ともみしそがおすすめです。
梅がかびると不吉なことが起きる、との言い伝えもありますが、かびても早いうちなら大丈夫。ちゃんとリカバリーできます。カビを気にせず気軽に梅干し作りにチャレンジしてくださいね。