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3月18日 茨城県 くらぶコアさんへ行ってきました。

生産者さんを訪ねて

こんにちは ぶどうの木の高橋です。

とても暖かい3月。茨城県のくらぶコアさんの圃場に行ってきました。
関東東北大震災による原子力発電所の事故から2年。
関東の産地のにんじんの様子を見に行ってきました。

ちなみに1年前も同じ圃場を見学に行っています。2012年の見学の様子はこちらです

事故から2年 「関東のにんじんは送らないで下さい」との声を頂戴しております。
本当に関東のにんじんが放射能汚染の懸念があるのならご紹介はしない
でも、「安全です」とお伝えできるのなら、ぶどうの木でもご紹介したい。
そしてご購入いただくかどうかはお客様個人の判断におまかせしたい、そう思って
昨年「くらぶコア」さんのにんじんをご紹介いたしました。

今年もにんじんの季節を向かえ茨城県に行きました。

くらぶコアの社長 五十野(いその)さん。 30代前半の若い社長さんです。
笑った顔の写真をお見せできないのが残念ですが、笑顔がすてきな明るいほがらかな社長さんです。
この方の育てるにんじんは優しい味がするだろうな と毎年思います。

【にんじん畑を見せていただきました】 

    

くらぶコアさんのにんじんの圃場。種まきをしたばかりのにんじん畑です。
ここのにんじんは夏ごろ収穫の予定だそうです。
参考までに畑の空間線量をごらん下さい。

線量計 数字の表示の部分をアップにしました。線量0.10μ㏜/h。(※ 注1 )。他の産地と変わりありません。
 【収穫後のにんじんを見せていただきました】

さて、収穫を終えたにんじんは大切に冷蔵庫で保管されています。

 

きれいに整頓されたくらぶコアさんの作業場。その中の冷蔵庫のなかに収穫後のにんじんが
大切に保管されています。ひとつひとつのコンテナには収穫日と圃場の名前が記録されています。

 
 

鮮度保持袋にていねいに詰めて保管されています。
保管は泥つき。注文を受けてから洗って発送します。
手間はかかりますが、この方が鮮度がよくいい状態で皆様におとどけできるそうです。

 

保管中のにんじんの周りの空間線量。0.10μ㏜/h。(※ 注1 )です。  作業場のあちらこちらにきれいな花壇があります。
【 ふかふかの土も、雑草も役に立っています 】

 

クラブコアさんのほ場はふかふか。歩くと靴が半分くらい沈みます。
これは畑が深く耕されているから。そして土の中に適度な空気を入れ
団粒構造を作り上げ、いろいろな微生物が住める環境になっています。

このふかふかな土が、植物の根から放射性物質を遠ざけることにつながります。

また除草剤を使わないために生えてくる雑草の中には、イネ科の作物が多く
放射性物質を吸収する働きもあります。

このような、地道な農作業が「検出せず」のデータにつながっているのではないかと思います。

単に「放射性物質検出せず」 この数字だけでなく
安心して食べていただきたいとの産地の方々の強い思いと、

放射性物質を取りこませないための産地の地道な取り組みも
お伝えさせていただきたいと思いました。
【 検出せず についての私の想い 】

放射性物質は「0」ではなく、「検出せず」です。
完全に放射性物質が含まれていないことを証明するものではありません。
この検出限界(10bq/kg)で検査し、検出されない濃度は
安全であると私は判断いたしますが、
この判断を強制するものではありません。

データや産地の思いをご理解いただくことができても
やはり関東産のものを食べるのは不安、とお思いになられる方もいらっしゃると思います。
私はその不安は当然だと思います。

ご不安なお気持ちを抱えたまま召し上がっていただくのは、
産地も私たちも望むところではございません。
どうぞそのお気持ちをご遠慮なくお伝えくださいませ。

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2013年4月30日 株式会社 東研 代表取締役社長   高橋好文
有機野菜のぶどうの木   高橋和子

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文中の空間線量につきまして

* 空間線量は私が所持する線量計 ECOTEST  TERRA MKS-05 で測定したγ線量です。
平均値ではなく、私が訪問した時点の値を示したものです。
各地の正確な空間線量は文部科学省HPが示す空間線量の値が信頼できる値だと思います。