引き続き 有機農産物の日本農林規格 を読んでいきます。
【 ほ場における有害動植物の防除 】
畑や田んぼに生える雑草や虫など有害な動植物の防除方法が定められています。
耕種的防除
(作目及び品種の選定、作付け時期の調整、その他農作物の栽培管理の一環として
通常行われる作業を有害動植物の発生を抑制するこをを意図して
計画的に実施することにより、有害動植物の防除を行うことをいう。)、
物理的防除
(光、熱、音等を利用する方法又は人力若しくは
機械的な方法により有害動植物の防除を行うことをいう。)、
生物的防除
(病害の原因となる微生物の増殖を抑制する微生物、有害動植物を捕食する動
物若しくは有害動植物が忌避する植物若しくは有害動植物の発生を抑制す
る効果を有する植物の導入又はその生育に適するような環境の整備により
有害動植物の防除を行うことをいう。)
又はこれらを適切に組み合わせた方法のみにより
有害動植物の防除を行うこと。
ただし、農産物に重大な損害が生ずる危険が急迫している場合であって、
耕種的防除、物理的防除、生物的防除又はこれらを
適切に組み合わせた方法のみによってはほ場における有害動植物を
効果的に防除することができない場合にあっては、
別表2の農薬(組換えDNA技術を用いて製造されたものを除く。以下同じ。)
に限り使用することができる。
わたしの解説
この項は農薬に関する項目でもあります。
農産物に悪影響を与えるものに対しては以下の3方法と
それを組み合わせた方法で駆除すると定めています。
・種をまいたり、苗を植えたり、どんな作物を植えるかなどを
雑草や害虫が出ないように考えて作業をしましょう。
・光や音、熱など物理的な方法で駆除しましょう。
・微生物・動物・植物など生物を使って駆除しましょう。
3つを組み合て雑草や害虫、病原菌などを防具のが基本。
しかし、どうしてもこの方法では駆除できなくて
緊急を要する場合は別表2に定めた物質を使ってもいいと定められています。
別表 2
農薬 | 基準 |
除虫菊乳剤及びピレトリン乳剤 | 除虫菊から抽出したものであって、共力剤としてピペロニルブトキサイドを含まないものに限ること。 |
なたね油乳剤 | |
マシン油エアゾル | |
マシン油乳剤 | |
大豆レシチン・マシン油乳剤 | |
デンプン水和剤 | |
脂肪酸グリセリド乳剤 | |
メタアルデヒド粒剤 | 捕虫器に使用する場合に限ること。 |
硫黄くん煙剤 | |
硫黄粉剤 | |
硫黄・銅水和剤 | |
水和硫黄剤 | |
硫黄・大豆レシチン水和剤 | |
石灰硫黄合剤 | |
シイタケ菌糸体抽出物液剤 | |
炭酸水素ナトリウム水溶剤及び重曹 | |
炭酸水素ナトリウム・銅水和剤 | |
銅水和剤 | |
銅粉剤 | |
硫酸銅 | ボルドー剤調製用に使用する場合に限ること。 |
生石灰 | ボルドー剤調製用に使用する場合に限ること。 |
天敵等生物農薬性フェロモン剤性フェロモン剤 | 農作物を害する昆虫のフェロモン作用を有する物質を有効成分とするものに限ること。 |
クロレラ抽出物液剤 | |
混合生薬抽出物液剤 | |
ワックス水和剤展着剤 | カゼイン又はパラフィンを有効成分とするものに限ること。 |
二酸化炭素くん蒸剤 | 保管施設で使用する場合に限ること |
ケイソウ土粉剤 | 保管施設で使用する場合に限ること |
食酢 |
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【 詳細は農林水産省のホームページ 有機農産物の日本農林規格 をご覧ください。】
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