
ぶどうの木の高橋です。人参の産地は気温とともに北上し、今の産地は青森県1か所です。
北海道で人参の収穫が始まるまでの3週間ほどは有機で人参を作ってくださるのは山本さんだけになります。大切な産地です。
その山本さんのにんじんが今年は不作です。今日の記事は山本さんの今年の圃場の様子を通して、産地の頑張りをお伝えしたいと思います。
今年のにんじんは割れが多い
さて、その山本さんから「今年のにんじんは割れが多い」と連絡が入りました。圃場に広がる割れた人参がわかりますか?
土つくりと播種精度の向上を目指した。けど、、、
山本さんより
今年の人参生産に際し、昨年の前作終了時より土作り、播種精度の向上を目指し準備してまいりました。
しかし、結果としては土作りのために使用した米糠の使用手順のミスによるものと思われる障害。播種精度を向上させるために、従来の播種機から新たに播種機を変えたのですが、発芽不揃いと欠株が多発する事態となりました。
結果として収量が上がらず出荷に窮する事態となっております。
加えて5~6月の干ばつ、収穫期に入ってからの長雨等も影響しているものと思います。
(JA等の収穫状況や、市場の担当者の情報でも品質はかなりばらつきがあるとのことです)
添付した画像は有機圃場の掘り取り風景です。
圃場に散乱する割れた人参が確認できると思います。
以上状況報告です。
大規模圃場は機械で人参を掘り、掘りあがった人参を袋に詰め作業場まで運び、洗浄・検品・計量など出荷作業に移ります。圃場で散乱しているのは出荷されない人参です。
今年は干ばつが続き作物の出来は良くありません。そんな中せっかく実った人参が割れていて製品にならない状態になりました。皆さまに食べていただけるにんじんを作るための産地の工夫、そして必ずしもそれがうまくいかないこともあることを知っていただきたいと思ってこの記事を書きました。
今日届いたジュース用人参、小ぶりです。