
さて、今日は有機について少しお話ししますね。有機のものを届けるには、流通の仕方にも厳しい基準があります。わたしたちは、有機JASの小分け認定を取得。流通の段階でも有機JASの基準をクリアしていますので、お届けの途中で農薬に汚染されることも、有機以外の農産物と混じることもありません。
有機の野菜や果物、有機のままでお届けします。
農薬を使わずに育てた有機栽培の野菜が、皆さんのお手元に届く途中で、他のものと混じってしまったり汚染されてしまったら困りますね。
私たち株式会社東研は有機食品の小分け認定事業者として登録されています。小分けというのは、例えば、大きな段ボールで届いた農産物を、使いやすいよう小袋詰めにして、その袋に有機JASマークを張り直すことです。
そのときに、
●有機食品と、そのほかの食品が混じらないように管理できること。
●禁止されている薬剤によって汚染されないよう保管、袋詰めなどの作業ができること。
などが、適切に管理できる体制が整っていると認められないと、小分けはできないことになっています。
保管も厳しく、保管中の殺虫剤も使いません。
私たちの倉庫や作業場では、害虫やネズミなどの対策に禁止された薬剤を使用していませんし、有機の食品とそうでないものは厳密に分別して保管をしています。
また、どの生産者のどれだけの量のものが小分けされたか、それをどのお客様にお届けしたかという記録もきちんと残しています。万一の事故が起こった場合でも、その原因の追跡がすばやくできるしくみがあります。
このように、畑や工場など有機の食べものがつくられる現場から、皆さんの手元に届くまでずっと有機の基準が守られているのです。
ロット番号を付けて保管しています。
冷蔵庫の中の有機野菜たちにはこんな風にロット番号が付けられ、きちんと保管されています。
10月9日に入荷した玉ねぎ。産地・生産者・規格・数量が記載され、きちんと記録して保管します。
青森県福田さんの有機りんご。
長野県産キャベツ。1玉単位で管理します。
北海道産大根 1本単位で管理しています。いつ何本出て行ったのか、在庫をしっかり管理しています。みなさまのお手元に届く有機野菜は畑から台所まで有機JAS法に基づいて管理してお届けしています。
有機野菜は農薬を使わず育った野菜、でもそれだけではなく流通も保管もすべて有機栽培なのです。
この記事を書いたひと
有機野菜のぶどうの木 高橋和子
三重大学農学部で農芸化学を専攻し。農薬化学や土壌肥料学を学ぶ。のちに農薬や化学肥料を使わない農業に取り組む人たちに出会い、農薬や化学肥料を使わない有機農業に心惹かれ、それ以来、有機農業に情熱を注いでいます。
有機農業の魅力を伝える一方で、農薬や化学肥料の利点についても理解を深めながら、情報発信を通じて皆さんに役立つ情報をお届けしたいと考えています。
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