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転換期間中の人参について考えてみました

今日のぶどうの木

転換期間中のにんじんをお届けしたお客様から「転換期間中じゃなくてちゃんとした有機農産物(農薬不使用3年以上)を購入したかった」とのご感想をいただきました。
転換期間中のにんじんも有機認証を受けており、「有機栽培」のにんじんですが、お客様は転換期間中ではなく、3年以上農薬を使っていないことが証明されている人参をご要望でした。

ぶどうの木では転換期間中の人参も「有機栽培」として販売しています(作物にはJAS法に基づき転換期間中と表示しています)。今回このお客様の声を受けて、「転換期間中」のにんじんへの想いをみなさまにお伝えします。
転換期間中のにんじんの有機マーク 有機栽培にんじんのJASマーク

農薬や化学肥料の力はとても大きい

「食べたいときに食べたいものを、食べたいだけ用意できる」これが理想ですが、有機栽培ではなかなかそんなわけにはいきません。
農薬や化学肥料の力は大きい
病気が予想される時すばやく適切に農薬をまけば病気の被害は抑えられます。
害虫が出始めたとき、初期に適切な殺虫剤をまけば作物の被害を抑えられます。

でも有機農業では即効性のある強い資材を使うことは認められていません。
長雨が続いて湿度が上がったりすると病気や虫が発生し、収穫できないときがあります。

人参が品薄になる時期は、「人参が育てにくい」時期。

人参が品薄な時期は人参つくりが難しい時期、つまり人参に挑戦しようとする人が少ない時期です。

日本では7月半ばから8月の終わりごろにかけて人参が品薄になります。

この時期有機で人参を作ってくださっているのが青森の山本さん。山本さんの圃場のうち有機栽培の圃場は一部ですが、「有機に挑戦することが農業技術の向上につながる」と難しい夏場の人参栽培に挑戦し続けています。
今年山本さんは夏のにんじんの圃場を広げました。新しい圃場は過去3年作物を作っていない場所、つまり3年間農薬も化学肥料も使われていない圃場です。

人参を作り、申請し、この圃場で栽培されたにんじんは「転換期間中」の人参として出荷。
3年以上農薬も化学肥料も使っていない有機のにんじんがほしい、その要求にお応えすることができませんでしたが、来年は転換期間中の文字が消えて「有機栽培」だけになります。

有機に挑戦する農家さんを応援したい

出来上がった「有機にんじん」をただ買い上げて、消費してくださる方に渡すのではなく、有機にチャレンジしてくださる「転換期間中」の人参もお届けしたい。

もちろん、味がおいしいこと、品質が安定していることは前提です。

この難しい時期に有機栽培に挑戦し、いい品質のにんじんを育ててくださった生産者さんのにんじん、大切に皆様にお渡ししたいと思います。

どうぞお召し上がりくださいね。
*転換期間中のにんじんがご不要の場合はその旨お申し付けください。ご遠慮なく、お気軽にどうぞ。

ただし、現状転換期間中のにんじんが流通する時期は(7月から8月)人参が品不足の時期のことが多いです。少しお待ちいただく場合がある事をご了承ください。