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アニマルウェルフェアってどんなこと?

  我が国も加盟しており、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)の勧告において、「アニマルウェルフェアとは、動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」と定義されています。
アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。

出展 農林水産省Webサイト   https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html

 

家畜とは人間が食べたりその皮膚を革や毛皮として利用するために飼育されている動物の事。

アニマルウェルフェアを簡単に表現すると、牛や豚、鶏などの家畜をストレスのない環境で飼育し、抗生物質やホルモン剤などの薬品も投与せずに、健康的な生活で育てることを指します。

ぶどうの木がアニマルウェルフェアを進める理由

人間も生き物。ほかの動物や生き物の命をいただいて生きています。でも、その生き物たちが、人間の欲望を満たすためのだけに工業的に粗末に育てられているのは人間中心な考えではないでしょうか。もちろん、家畜は経済的動物で愛玩の対象(ペット)ではありません。それでも、私たちが口にするもの・使うものはそれぞれのいのちを尊重して育てられたものであってほしいと思います。

私はアニマルウェルフェアという概念を知るまで、家畜がどう育てられ、どんなふうに製品になって私たちの手元に届くのか考えたことがありませんでした。今後食べ物をみなさまにお届けするものとして、その過程をみなさまにお伝えしていこうと思いました。

アニマルウェルフェアの観点で育てられたお肉や卵。それが私たちの食卓に届くまでの事をお伝えしながら、いいお肉・いい卵・いい商品をご紹介してまいります。

私たちはこの3つ観点で商品を選んでます

1、 安心で安全

抗生物質や成長ホルモンなど、化学的な薬剤をできる限り使わないもの。可能な限りぶどうの木の近辺、地元で育てられ加工されたもの。

2、 無理のない価格帯

毎日無理なく続けて食べられる価格、普段使いの食卓に乗せられる価格帯のもの。また生産者さんや加工者さんが継続可能な価格であること。

3、生産者さんや加工業者さんと信頼関係が結べる事

この人が作ったものを食べてほしい、そう思える生産者さん・加工業者さんが作ったもの。

卵の生産者飛鳥さんは、三重県の愛農学園農業高校の出身。ぶどうの木の高橋将大と同窓生です。飛鳥さんは将大の3歳年下。将大が卒業した次の年に飛鳥さんが入学しています。

日本で唯一有機農業を学ぶ私立の学校 愛農学園農業高校。愛農高校は無視や微生物までを含めた「命を大切にする農業」を実践する高校。同じ志のもとに同じ学び舎で学んだ同士です。

愛農学園農業高等学校についてはこちらをご覧ください。

学校法人 愛農学園農業高校 https://ainogakuen.ed.jp/

飛鳥の卵

 

里山牛の生産者「さかうえ」さんは鹿児島県の農業法人。黒毛和牛を放牧して飼育されています。訪問させていただいた鹿児島県の牧場では牛がのびのびと駆け回っていました。また持続可能な農場に真摯に取り組まれる「さかうえ」スタッフのみなさまの姿勢に大きな感動を受けました。純国産グラスフェッドビーフをぜひたくさんの方に召し上がっていただきたいと思います。

さかうえさんの訪問記事です。どうぞ合わせてご覧ください。

さかうえの里山牛ー 純国産グラスフェッドビーフ ー https://docs.budounoki.info/29899

 

有機認証の付いた卵オーガニックエッグを生産されるアグリコラさん。北海道の当別町にあり、鶏 約3,000羽を平飼いし有精卵の卵として生産し販売しています。北海道産の原料にこだわり自家配合肥料を餌に使用しこだわり持って育てられている卵です。まだ訪問させていただいていませんが、スタッフさんとのやり取りの中で食べ物に対する強い想いを毎回感じています。

 

ぶどうの木のアニマルウエルフェア商品

 卵 平飼い飛鳥の卵

広い鶏舎の中、ニワトリたちは食べたいときに餌を食べて、土を掘り返したり、体を休めたりゆっくりとのびのびとすごしています。

平飼い鶏舎でくつろぐ鶏

鶏は広々とした平飼いの鶏舎で育てられ、のびのびと生活しています。ケージ飼いとは異なり、自由に歩き回り地面をつつき砂浴びをしたり日光浴をしたり、夜は止まり木にとまって安心して寝ています。

狭いゲージ飼いでは鶏はストレを受け病気が発生しやすく、鶏を薬漬けせざるを得ません。この悪循環から守るため、鶏舎の中で十分運動できるような環境で育っています。ストレスがかかりにくい育て方なので鶏同士の喧嘩やいじめも少なく、健康で元気な鶏に成長しています。

△ 飛鳥の卵はこちらから

 さかうえの里山牛

自社で栽培した牧草を食べ、広大な農地で伸び伸びと育った黒毛和牛。運動量が多く、さかうえの里山牛は味が濃く、お肉からはうっすらと草の香りがします。たくさん食べても胃にもたれることのない、おなかいっぱい食べられる牛肉です。

△ 里山牛はこちらからご購入いただけます。

 オーガニックエッグ(有機認証の卵)

薄く淡い黄色い黄身、透明でコシがある白身。濃厚なのに全く臭みがない卵です。鶏本来の暮らしに近い形で暮らす、運動量が多い健康な鶏が産んだ卵。茶碗蒸しやだし巻き卵など卵本来の香りや味を十分味わっていただける卵です。どうぞお召し上がりになって下さい。

△ オーガニックエッグはこちらからご購入いただけます。

まとめ お肉も卵も感謝していただきましょう

タンパク質は、成長期のお子さんの体を作る栄養素として知られていますが、体の大きさがこれ以上成長しない成人においても重要な栄養素です。成長期の子どもだけではなく、成長が終わった成人や高齢者も毎日タンパク質を摂取することが大切です。

野菜もお肉も卵も体を作る大切な栄養分。たんぱく質もしっかりとりましょう。そして、環境に配慮して育てられた、かつ安心して食べられるお肉や卵を選びましょう。

 

アニマルウェルフェアは、動物を経済的に利用することを否定するのではなく、「動物は生まれてから死ぬまでその動物本来の行動をとることができ、幸せでなければならない」とし、家畜のストレスが少なく、行動要求が満たされた健康的な生活ができる飼育方法を目指す畜産のありかたです。経済効率が優先されないため設備投資や人件費などのコストがかかり割高になります。

普段は無理でも、誕生日やクリスマスなど特別な時はアニマルウェルフェアにつながる卵やお肉を食べる。そんな小さなことから始めていただけるととっても嬉しいです。

毎日のお買い物は選択。いいものを購入することは、それを作った生産者さんを応援することになります。日々何を食べるかを考えて選択することで持続可能な社会を作っていきましょう。

平飼い 鶏舎で生き生き過ごす鶏

平飼い。鶏舎の中でのびのびと暮らす鶏。楽しそうです。すべての家畜が、こんな風に幸せに暮らせることを信じて。