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さかうえの里山牛ー 純国産グラスフェッドビーフ ー

生産者さんを訪ねて

わたしたちが牛肉を販売する理由

わたしたちの想い

  • 持続可能な社会を作りたい
  • 安心・安全な食べ物を届ける
  • 作る人の想いや営みを伝えたい

有機野菜を専門に扱って49年。株式会社東研は今年50周年を迎えます。50年間私たちは、この3つの想いを守ってきました。これからも大切な3つの想いにこだわっていきます。

商品選びの基準

わたしたちは上の3つの想いに沿ってこんな基準で商品を選んでいます。

  • 環境に配慮された物
  • 時間と手間をかけて作られた物
  • 世の中に役に立つ商品であること、健康であること

わたしたちは伝えたい

この基準で選んだ商品を作る人の想いや営みを伝えたい。有機野菜はJASマークがついた、農薬を使っていない野菜ですが、それだけではありません。生産者さんたちがなぜ有機栽培を選択したのか、何を想いどんな努力をしてきたのか、それもみなさまにお伝えしていきたい。伝えることで食べることをより豊かにできると思うからです。

「○○さんが作った○○です」と写真を貼るだけでは紹介しきれない、生産者さんの熱い情報を発信していきます。

今回ご縁をいただき、ストーリーを持つおいしい牛肉と出会いました。この記事は里山牛の取り組みと製品の紹介です。

さかうえの里山牛は純国産グラスフェッドビーフ

今回ご紹介するのは「株式会社 さかうえ」さんの里山牛。里山牛は純国産のグラスフェッドビーフです。柔らかく香り高い牛肉、鹿児島でのびのびと走り回る牛たち、さかうえのスタッフさんの熱い想い、取り組みへの真摯な姿勢を拝見させていただきました。ぜひ、ぶどうの木のお客様に召し上がっていただきたいと思い、この記事でご紹介します。

広々とした牧場で走り回る牛の姿はまるで馬のよう。のびのびと楽しそうに駆け回っていました。さかうえの里山牛は味が濃く、お肉からはうっすらと草の香りがします。たくさん食べても胃にもたれることのない、おなかいっぱい食べられる牛肉です。

よく運動した証拠の赤身、適度なさしが入った里山牛のサーロインです。

運動量の多い放牧牛ならではのしっかりした筋肉をご覧ください。里山牛のもも肉です。

里山牛は赤身が増えるため、現在のA4、A5などの等級に照らし合わせると低い等級になってしまいますが、口に含むと本物の牛肉の味が分かります。

脂に頼らない「赤身のおいしさ」にこだわる

さかうえさんは、徹底的にお肉の品質を上げることにこだわって牛を育てておられます。脂に頼らないお肉本来の味をしっかり味わっていただけることと、食べる人が健康になること。これが里山牛が目指す「品質のいいお肉」。現在のA5,A4などの等級は目指しません。

下で詳しくご説明しますがこの「里山牛」にはたくさんの目的があります。食べる人の健康、耕作放棄地の有効利用、食糧自給率の向上、過疎と呼ばれる地域の活性化。盛りだくさんです。

社会問題を解決する、SGDsを目指している、環境にいい、このような「エシカルな目的」はとても大切です。しかし、一番大切なのは品質。いくら環境にやさしくても、社会問題を解決しても、品質が悪かったり、おいしくなかったりしたら誰も購入してくれません。問題解決のためには食べていただける「おいしさ」が必要なのです。さかうえの里山牛はおいしい牛肉、食べてご満足いただけることに徹底的にこだわって牛を育てます。ほかのグラスフェッドビーフとの明確な違いがここにあります。

さかうえの里山牛は広大な土地を自由に駆け回って育ちます。見学させていただいたとき、馬と見間違うほどのスピードで牛が走り回っていました。人間よりはるかに速いスピードで斜面を駆け上がる姿も見ました。

一般的に牛は運動量が多いほど筋組織がきめ細かく、保水力が高くなり、ジューシーなきめの細かい肉になります。牛舎で育てれば飼育効率はいいのですが、放牧にこだわっています。

里山牛

放牧事業を初めてまだ2年。牛を育てる方法も試行錯誤中。お肉の製品化やハンバーグなどへの加工も、勉強しながら自社で行っておられます。短期的な利益を求めるのではなく、長い時間軸の中でしっかりと事業に取り組んでおられます。

自社で加工されたハンバーグ。お肉そのものの味がたまらなくおいしいハンバーグです。

他のグラスフェッドビーフとはここが違う

さかうえの里山牛は黒毛和牛のグラスフェッドビーフです。黒毛和牛は肉質がきめ細かいことが特徴ですが、従来の「サシ」を入れる飼育方法では脂の味が強く出るため、お肉の味やきめ細かさを感じることが難しくなります。

しかし放牧・牧草飼料で育てた里山牛は、黒毛和牛本来のきめ細かい赤身をしっかり感じていただくことができます。ほかのグラスフェッドビーフとの最大の違いは黒毛和牛の赤身のおいしさです。

 

里山牛は課題を解決します。

  1. 農業における課題
  2. 牧畜における課題
  3. 食べる人の健康への課題

 

1.農業における課題

日本の農村地帯では高齢化・過疎化などの理由で離農する農家が増え耕作放棄地が増大しています。耕作放棄地の増加は鳥獣害や景観破壊を招き、農村社会の荒廃をもたらす一つの原因となっています。

また1965年に73%だった食糧自給率は農産物の輸入拡大などで直近では37%まで減少し、先進国G7の中で最低レベルになりました。

この耕作放棄地に南九州産黒毛和牛を放牧し、牛が耕作放棄地の下草を食べ雑草を除去することで有害鳥獣類の温床を無くし鳥獣害を抑えます。

同時に牛の排せつ物が有機肥料として田畑に還元され田畑としての機能が回復します。再生した田畑で牧草飼料を自社生産することで輸入穀物飼料に頼らない、持続可能な循環農業を展開します。

 

2.牧畜における課題

従来の飼育では、効率よく太らせるために、海外から輸入されたトウモロコシなどの穀物を主原料とした濃厚飼料を与えます。一方里山牛は耕作放棄地に自生する自然の草や自社農業で生産する牧草飼料を食べて育ちます。もちろんホルモン剤を投与することはありません。

従来の飼育では、効率よく太らせるために、海外から輸入されたトウモロコシなどの穀物を主原料とした濃厚飼料を与えます。一方里山牛は耕作放棄地に自生する自然の草や自社農業で生産する牧草飼料を食べて育ちます。もちろんホルモン剤を投与することはありません。

3.食べる人の健康への課題

通常市販されている牛肉は霜降り肉に代表されるように脂が多く、食べ疲れすることがあります。また栄養バランスに偏りがあり、牧草を食べて育った牛よりも栄養価が低い傾向にあります。

一方里山牛は牧草由来の栄養価が豊富で栄養のバランスがいいです。低脂肪でたんぱく質、鉄、亜鉛、カロテノイド、オメガ3脂肪酸の割合が多く健康にいい牛肉です。

わたしたちの健康にはたんぱく質が欠かせません。良質なたんぱく質を定期的に食べることは健康を維持するうえでとても大切です。大切に育てられたお肉を大切にいただきましょう。

まとめ

私たちぶどうの木は安心・安全なお肉や加工品、また環境保全や動物の福祉に取り組む方々の姿を伝え、みなさまに召し上がっていただきたいと思います。

今回里山牛と出会い、そのおいしさと取り組みのすばらしさ、現地で実践しておられる方の想いに共感しお肉を販売してまいります。

 

里山牛はこちらからご購入いただけます。いいお肉を食べましょう。