津軽生産組合さんのりんご どうぞ楽しみにお待ちください

11月9日 青森県はりんごの収穫の真っ最中。津軽地方のりんご畑はどこもたわわにりんごが実っていました。みなさまに一年を通して安心なおいしいりんごを安定してお届けするため、津軽産直組合さんにお話を伺いに行ってきました。この記事では津軽産直組合さんのりんごにかける思いの紹介と出荷していただく貯蔵りんごについてお伝えします。

本当の安心・安全にこだわる津軽産直組合さん

青森県津軽産直組合さんは青森県五所川原・弘前で30人以上のりんごの生産者さんのグループです。出荷品目はりんごのほかにごぼう。食べる人にとっての安心・安全だけでなく、作る人にとっての安心・安全も大切に、おいしさにこだわって栽培されています。

農薬散布は最小限に抑え、回数を一般的な栽培方法と比べ3割前後減らして栽培。環境を守るため除草剤は使用していません。

除草剤を使っていないふかふかの土壌。柔らかく香りがいいりんご畑です。

 

減農薬の一つの指標「特別栽培」は農薬の種類には関係なく、回数のみが特別栽培の認証の対象になっています。農薬の種類や量ではなく、散布回数のみが対象となるこの制度では、「散布回数は少ないが強い農薬を使用」する栽培方法と、「弱い農薬を数多く使用する」栽培方法を比較した場合、後者のほうが環境や生産者、食べる人に安心であっても「特別栽培」の認証は得られないことになります。

津軽生産組合さんは「特別栽培」の制度だけにとらわれず、本当に環境を守り、未来まで継続できるりんごの栽培、食べる人と作る人が安心できる安全なりんごを作る栽培方法をとっています。

  • 特別栽培とは

特別栽培農産物
その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。

節減対象農薬と化学肥料双方の節減が必要です。

なお、節減対象農薬を使用しなかった場合、「節減対象農薬:栽培期間中不使用」との表示になります。

農林水産省 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン より引用
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/tokusai_a.html

 

  • 青森県の特別栽培の基準は下記です。

作物名  基準作型 (成分回数) (10a当たり窒素成分量)
りんご

慣行値認証基準値慣行値認証基準値
回以下kg/10akg/10a以下
361815.07.5

「青森県特別栽培農産物認証制度」のページ より引用
http://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/agri/tokusai.html

おいしさと栄養価にもこだわります

津軽産直組合さんは「おいしさ」「安全」「栄養価」、この3点にこだわってりんごを育てます。

「葉」を活かしておいしいりんごを作る

市場価格を左右する色ムラが出やすい赤色系のりんごは、果実周りの葉を取り、果実に太陽光を当てることで果皮の色づきを優先させることが多くみられます。

しかし、りんごの味わいを引き出すためには、果実への養分を送るための重要な役割をしている「葉」を取らずに、光合成をしっかりさせることが大事です。

りんごの美味しさが最大限引き出されたものを出荷するために、津軽産直組合さんは葉取らずりんごにこだわっています。 もちろん葉を取らない分、果実に色が入るような努力も欠かさず、見た目にも美味しいりんごであることも考慮しています。

全員の畑を土壌診断

おいしくて栄養価の高いりんごを育てるため生産者すべての畑を土壌診断、その結果に基づいて肥料設計をしています。肥料は有機質肥料100%です。(化学肥料不使用)経験や勘だけに頼らず科学の面からもおいしいりんご作りをサポートします。

土壌診断は人間の健康診断と同じ。おいしいりんごは健康な畑で育ちます。津軽産直組合さんでは、光センサーで糖度を測り、13度を下回るりんごは出荷しません。経験や長年の勘を大切に守りながら、科学の力も借りて消費者にとびきりおいしいりんごを届けます。

センサーを通ったりんごはこのように選別されます。

貯蔵りんごの収穫を見てきました

桜の季節においしいりんごをお届けする準備は栽培から始まります。冷蔵保管中にしっかり熟成し、おいしくなるような工夫があります。糖度を乗せない、果実を大きくしない、実を固くするなどです。通常貯蔵りんごは傷がつかないよう袋をかけて(有袋)栽培しますが、津軽産直組合さんではおいしさを優先するため袋をかけず(無袋)で栽培します。

お伺いした日はちょうど収穫日。りんご畑ではスタッフのみなさまがていねいに収穫しておられました。

みなさまていねいに静かに、そして楽しそうにりんごを収穫しておられました。一つ一つのりんごを丁寧に手もぎ、大切に腰の袋に入れ、袋がいっぱいになったらそっとコンテナに移します。

貯蔵でおいしくなるよう栽培しました

収穫してすぐ出荷するりんごと貯蔵りんごは収穫した時点でこんなに異なります。桜の季節にお届けするりんごは桜の季節においしくなるように栽培されたりんごなのです。大切なポイントは3つ。

  1. 蜜を入れずに育てます
    透き通った蜜は本当においしそうですが、貯蔵には不向き。貯蔵りんごは蜜が入らないように育てます。
  2. 小さめサイズです
    大きなりんごは貯蔵には向きません。小さく・硬くしまった実になるよう育てます。
  3. 糖度を押さえます
    糖度が高いと保管中痛みの原因になります。貯蔵性を保つため糖度を抑えて育てます。

まとめ 楽しみにお待ちください

津軽産直組合 社長の斎藤さんです。どうやったらおいしいりんごが栽培できるか、と真摯にりんご作りに向かい合い、取引先ごとに栽培方法を変えたりする(ネオニコフリー栽培や、葉を摘む栽培など)きめ細やかな対応で農家さん個人個人の能力を伸ばす、とおっしゃっておられました。

個々の生産者さんが長年編み出してこられた技術(経験や勘)を大切にしつつ、糖度センサーを導入したり、土壌分析をもとに施肥設計をするなど新しい技術に積極的にも取り組んでおられます。

何より大切にされるのが交流。生産者あっての消費者、消費者あっての私たち、と言われ、産地と消費者の交流が何より大切だと言われます。どうぞみなさま、お手元にりんごが届いたらご感想をお聞かせください。

りんご畑でも、出荷・貯蔵場でもスタッフのみなさまがきれいに整理整頓された作業場やりんご畑で楽しそうに作業しておられました。スタッフの皆さんのりんごが大好きな気持ちがしっかり伝わってきました。津軽産直組合さんのりんごは香りがよく、甘い、味が濃いりんごです。お手元に届く日を楽しみにお待ちください。