工場は新潟県の津南高原
7月19日、梅雨が明けたまぶしい月曜日、新潟県津南高原まで行ってきました。津南町は新潟県の最南端。長野県との県境にある町です。ここはコシヒカリの産地「魚沼」なのです。津南町の住所は 新潟県中魚沼郡津南町。私が訪問した2回とも季節は夏でしたが、冬にはたくさん雪が降るそうです。
越後湯沢駅からレンタカーで40分ほど。2つ3つ山を越えると目の前に広がる高原。ここはおいしいコシヒカリが採れることで有名な「魚沼」地方。コシヒカリの田んぼが広がっています。
下準備
壁に貼ってあった「東研」のメモ紙。うちの人参がこのメモの下で保管されていました。
数日前に工場に送った人参はていねいに皮をむいて、「えぐみ」がある先っぽを切り落とされていました。皮の固い部分がジュースに入ると飲みにくくなったり味にえぐみが出る可能性があるからです。
人参を見ながら、必要なところだけをていねいにむくため全て手作業で行っています。土が入ったり、人参の傷んだ部分が入らないようにするために人の目が大切なんだそうです。この人参をていねいに水洗いします。
工場のスタッフの方がにんじんを大切にいとおしみながら洗って下さっていました。ここでも傷んだところがないか、人参の状態がどんなふうなのかを、人の目と手で確認しながらジュース作りが進みます。
蒸し上げてピューレに
さぁ、次は人参を柔らかく蒸しあげます。まず洗浄された人参が、均一に蒸しあがるように小さく刻まれます。洗浄された人参はチョッパーに入り 小さく刻まれて出てきます。
これくらいの大きさです。
刻まれた人参はこんどは柔らかく蒸します。チョッパーからラインを通ってスチーム釜へ移動。
この釜の中でやわらかく茹でられ細かくすりつぶされます。
機械は完全オートメーション。自動行程です。しかし大切な部分はやっぱり人間が確認。何回も中を確認します。
皮をむく作業も、人参を洗う作業もすべてオートメーション。最新鋭のピカピカの機械を使って作られるこのジュース。でも節目節目の工程の確認はすべて人の手の目によって行われます。人参の蒸し具合を確認する工場長、桑原さんのきびしい目。
フィルターを通してなめらかに
これは人参のピューレを細かくろ過するための装置。滅菌処理されたペーストは、ビンに詰める前に非常に細かいミクロンのメッシュフィルターを通しています。このフィルターを通ることによって、やわらかくて細かい果肉の食感だけがジュースとして残ります。
出てくるのは固い人参の搾りかす。この搾りかすもちゃんと手で触って目で見てジュースの状態を確認します。
にんじんのジュースとレモン果汁、りんご果汁を混ぜてできあがり。そして最終確認はやっぱり人が行います。
私も試飲しました。できあがったばかりの人参ジュースは温かくておいしいです。いつも冷やして飲む人参ジュースですが、冬になったら温めて飲むのもいいなって思いました。
ボトリングと箱詰め
最終チェックの味見が終わったらいよいよ仕上げです。何回もラインの水洗いを行った後の清潔なラインを通って人参ジュースが瓶詰めされます。
青森の人参ばたけからやってきた人参が、たくさんの人のてと想いを受けておいしいにんじんジュースになりました。またまたていねいに、人の手で梱包されて出荷を待ちます。
まとめ
工場を見学させていただいて、こんなに多くの人の手がこのジュースにかかっているのを初めて知りました。機械は最新鋭。きれいな工場の中。挨拶や人参を扱うていねいな手つきに現れる仕事への姿勢・意気込み。すばらしい工場でした。
人の手と目でひとつひとつ確認してできあがる、ぶどうの木のにんじんとりんごのミックスジュース。自信を持ってお勧めできます。