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滋賀県産 有機栽培コシヒカリの田植えレポート

生産者さんを訪ねて

多様な生物が暮らす自然な環境

きれいな水と田んぼで暮らすたくさんの生き物が、おいしいお米を育てます。八木さんの田んぼには琵琶湖に注ぐきれいな澄んだ水が入ります。田んぼの畦を流れる水を見てびっくり。すごくきれいでしょ? 底まで澄んだきれいな水が流れ込んでいます。

田植えが終わった田んぼの中で泳くのはいっぱいのオタマジャクシ。巻貝もたくさん。そのほか、いとみみずや蛭もいっぱい・・・(写真は撮りませんでしたが)

この田んぼを見ていたら、いちごの農家入江さんが、

畑の中にはいろんな生き物がいるのが自然の姿だ

とおっしゃっていたことを思い出しました。目に見える小さな生き物や目に見えないもっともっと小さな生き物が田んぼの中にはたくさん住んでいます。

いい苗を育てることがおいしいお米を作る

田植えが始まる前の大切な仕事「育苗」をご紹介します。稲の苗を育てる大切な仕事です。普通は2.5葉といって、葉が2.5枚から3枚ほど伸びてきた状態の苗を田んぼに植えますが、八木さんの田んぼでは5葉といって、葉が5枚伸びてきてがら植えます。

根っこが見えている苗は通常田植えされる2.5葉の苗。育苗箱の中の苗は八木さんの5葉の苗。こんなに太い苗を植えます。じっくりゆっくり苗を育てることで根の張りがよく丈夫に育つそうです。根っこがわかれているのが見えますか?これは「分げつ」と言って苗が成熟した証拠です。

稲は種もみの胚芽から栄養をもらって成長します。赤ちゃんが自分では食べられずお母さんから母乳をもらっているのと同じ。そして赤ちゃんが大きくなって自分でご飯を食べられるようになるのと同じように
稲も自分で根っこから養分をとりこみ、葉っぱで光合成をおこなって独立して成長できるようになります。これを「独立栄養成長」といいだいたい葉っぱが4枚でてきた時期です。(4葉)

八木さんの稲は自分で栄養をとり光合成して成長できるようになるまで育ててから田んぼに植えられます。だから農薬が化学肥料の力を借りなくても丈夫に育つのです。

田植えの準備も丁寧に

じっくり育てられた稲の苗が田んぼに運ばれます。ひとつひとつの苗箱をいとおしむように田んぼまで運びます。ここで大きくなるんだよ、美味しいお米になあれ、と祈りつつ。

さて今度は田植え機の準備。八木さんは田んぼから姿を消して、再びトラクターに乗って現れました。トラクターを田んぼの畦に乗り入れて、今から苗をのせます。

育苗箱から苗をとりだします。一枚一枚大切に田植え機にのせます。

くるくるっと巻いてストーンと落とします。

一枚乗りました。

一枚ごとていねいに田植え機にのせてきます。さぁ、準備完了。田植えが始まります。

田植え

いよいよ田んぼに稲を植えます。田植え機が力強く田んぼに稲を植えていきます。

八木さんの稲は1~2本植え。間隔を広く空けて苗を植えます。

端まで行ったら方向転換。慎重にむきを変えます。

左右についている触覚の様なもので位置を確認し、曲がらないように植えていきます。ゆっくりゆっくり確認しながら進みます。ていねいにていねいに。

お行儀よく並んだ苗達。

大きくなれよ、美味しいお米になれよ と声をかけつつ苗を植える八木さん。今年も無事迎えた田植えの日がうれしくてたまらない、そんな感じです。

かわいいおばあちゃん

八木さんのお母さんです。あれまー 写真かね、と帽子をかぶり直すおかあさん。お母さん特製のヨモギとつくしのお茶をあぜ道に腰掛けていただきました。

植えられた苗

田植え直後の苗。田んぼに植えられたというよりは田んぼの泥の中に押し込まれたみたい。泥から出ている根っこが痛々しい感じです。これからどんなふうに大きくなっていくのかな。きらきらひかる泥を見ながら、秋の収穫までがんばれよーと声をかけたくなりました。

まとめ

田植えレポート、いかがでしたか? 皆様に田んぼの様子をくわしくお伝えして、お米に親しみを持っていただきたい、と思いレポートさせていただきました。田んぼに植えられた稲が大きくなる様子をこれからまたお知らせしていきたいと思っております。どうそ楽しみにお待ちください。