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「小分け」「格付け」とは
「小分け」「格付け」とは、有機農産物の日本農林規格(通称:有機JAS法)にそって栽培され保管された農産物を、小さく分けて、その農産物が有機栽培であることを確認することをいいます。
格付けとは、JAS規格に適合しているかどうか確認することであり「生産行程の検査」によって行われます。各種の記録を見ることで、対象のほ場から収穫され、その栽培方法が基準に準拠しており、収穫後出荷までの間に混合や汚染がなかったかどうかを確認します。
このため格付業務を実施するには、生産行程の記録の存在が前提です。また有機農産物を格付する場合は、認定を受けた生産行程管理者が組織の中に格付担当者をおいて、格付しなければなりません。
具体的には
たとえば、有機栽培の玉ねぎ10㎏一箱を農家さんから流通業者が買い、これを500gごとに分けて小売り販売する場合で考えてみましょう。この場合「小分け」「格付け」とは次のような作業となります。
- 一箱10kgの玉ねぎを500gごとに「小分け」して、そのそれぞれを有機栽培であると「格付け」する。
500gの玉ねぎが入ったビニール袋には「有機JAS」マークがついていますね。あのシールを張る作業(またはシールが印刷された袋に入れる作業)が小分け・格付けです。
認定小分け業者とは
認定小分け業者とは、小分けした物資にJASマークを再び添付する者をいいます。小分けした有機農産物の容器・包装上に「有機」「オーガニック」等と表示したいという場合は、小分けした有機農産物または容器・包装上に、新たに有機JASマークを付す必要があり、認定小分け業者になる必要があります。