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青森県の生産者さんのもとに行ってきました(2025年6月)

生産者さんを訪ねて

2025年6月 青森県の有機生産者を訪問しました

ナチュラルファーム 山本さん

広い平野が広がる青森県おいらせ町。
からっと乾いた比較的涼やかな天候で夏~秋のにんじんの栽培に適しています。

ナチュラルファームの山本さんに初めてお会いしたのは私が17歳のころ。
全寮制の農業高校時代、三重県で農業クラブの大会終わりに、先代の社長と一緒に夜行列車で青森県まで行きナチュラルファームを訪問したのが長いお付き合いの始まりです。

農業高校にいましたが実際の農業は何もわからない私に対して、一つ一つ細かく説明していただき、有機農業を座学で学ぶのと実際の農作業の違いを実感しました。
ちなみにその頃はジーパンにサンダルで訪問しており、未だにそのことをからかわれます(笑)

さて、ナチュラルファームさんは人参を育てる面積の内、90%が特別栽培(農薬・化学肥料を慣行栽培基準の50%以下に減らした栽培)、10%の面積で有機栽培を行っています。
基本的には特別栽培で生計を立てている山本さんですが、どうして有機栽培を行うのか。
それは栽培技術向上のため。

有機栽培で作物を作らなくては見えてこない部分がある、そのために有機栽培をおこないます。
もちろん山本さんの有機栽培の人参を求める声が多いことも大きな理由です。

ぶどうの木でも山本さんの人参は毎年大人気♪
たくさんのお喜びのお声を頂戴しています!

にんじんは本来冬の作物

青森が比較的涼しく栽培に適していても、本来冬に旬を迎える人参の栽培はとても難しいことなのです。
播種から成長の間に梅雨を挟み、生育が進んでいくにつれて上がっていく気温。
気温の上昇に伴い、増加する害虫と病気。
収穫した後もしっかり冷やしこむことが大切です。
クール便での輸送をしますが、人参が芯まで冷えていないと劣化してしまうため、最低でも収穫後48時間(丸二日)の冷却を行いしっかり人参の温度を下げます。

初めからうまくいったわけではありません。
何度も何度も試行錯誤を繰り返し、綺麗でおいしい人参の栽培にたどり着きました。

試しに掘って見せてくれました♪

畑から試しに掘って見せてくれました。
この人参のサイズで規格に照らし合わせるとSサイズ~Mサイズくらい。
訪問した時点で収穫まであと2~3週間くらいの状態まで育ってきました。

今年の出荷は7月24日出荷から開始します。
どうぞ楽しみにお待ちください!

 

あおもり南部有機生産組合 松林さん

山本さんと同じくらいお付き合いが古い松林さん。
実は山本さんと松林さんの事務所は車で5分ほどの距離にあるご近所さんなんです。

松林さんは圃場の全面を有機栽培で育てています。
事務所からずらーっと人参の畑が広がる風景は絶景です☆

今回は人参の時期だったため人参の写真しかありませんが、松林さんからは人参のほかに、長いも・ごぼう・だいこん等たくさんのお野菜を出荷いただいています。

 

試しに掘ってくれました♪

松林さんも実際の畑から掘って見せてくれました。
堀り上げた人参の写真は2個上の写真です。
訪問時では人参もだいぶ大きく育っており、MLサイズ位になっており、もう次の週には収穫は入れるかも!といった状況でした。

松林さんの人参の初出荷は7月14日から始まりました。
フレッシュな夏人参でとってもおいしいです☆

松林さんは夏のにんじんだけでなく、夏から初冬にかけて人参の栽培をリレーしていきます。
そのため山本さんの人参より目にする機会が多いです。

フレッシュでみずみずしい人参をどうぞご賞味ください。

 

株式会社あいない 相内さん

今度は1時間ほど車を走らせて青森県三戸郡までやってきました。
ぶどうの木では2025年から新たにお取り扱いをさせて頂く長いもの生産者さんです。

あいないさんでは長いも・かぼちゃを中心に人参など複数の品目を栽培されています。

長いもの収穫は秋から冬にかけてと春ごろ収穫されます。
訪問時は夏。シーズン的には終わり掛けにあたりますが、たくさんの人が一生懸命に働いていました。

上の写真は長いもの選別・調整の作業です。
悪いもの・傷んでいるものが無いかを1本1本人の目で確認して既定の重さになるようにカットします。

上の写真は長いもの真空パックの機械です。
ぶどうの木もお願いしていますが、要望のある納品先には真空パックにして出荷をします。

手間はかかってしまいますが、良い状態でお届けできるようみんなで協力して作業します。

おおきな扉を開けると、すごく広い冷蔵庫がありました。
訪問したのが夏だったので冷蔵庫に余裕が見えますが、収穫シーズンはここにぎっしりと長いもが詰まれるそうです。

今度は収穫時期にお伺いしたいですね☆

あいないさんに訪問した際に衝撃を受けたのが、働いている人たちが若いことです。
聞いてみたところ平均年齢が30代とのこと!
ちなみに農業従事者の平均年齢は令和6年のデータでは69.2歳です。

あいないさんは基本的には正規雇用をします。
また、やりたいことを自由にやらせることで、思ったことがすぐに試せる、評価されることでどんどん若い人が入社を希望するそうです。

笑い話として聞いた話では、求人を出していないのにホームページを見て、働きたい!という電話があって就職された写真さんが何名もいらっしゃるとか。
とてもエネルギッシュな農家さんでした。

 

また、あいないさんで市販の長いもと自社の長いもの食べ比べをさせて頂きました。
正直「食べて違いがわからなかったらどうしよう」と思っていたのですが、食べてびっくり!すぐに違いがわかります。

すでに6月からあいないさんの長いもの取り扱いをしているので、食べられたお客様はわかるかもしれませんが、あいないさんの長芋はピリピリしないんです!
長芋は肌につくとかゆくなるように、シュウ酸カルシウムという成分が皮膚に刺さることでかゆくなったり、口の中がピリピリしたりします。

理屈だけではなく、実際に食べて実感するお野菜。
そんなお野菜の取り扱いを増やしていきたいと思い、あいないさんの長芋をご案内しています。